(役員向け)未来志向への意識・行動変革プログラム
~多面評価と第三者フィードバックで、気付きと行動変容を促す
本来、長期的な視点で意思決定を行うべき役員層であっても、実際には単年度の成果評価に偏り、組織全体が短期志向に陥っている企業は少なくありません。しかし、役員に本来求められるのは「中長期的な価値創出につながる意思決定・行動を行っているか」、そしてそれが組織の末端にまで浸透しているかという点です。
本事例では、こうした“見えにくい経営行動”を、アセスメントによって可視化したうえで、外部専門家(アドバイザー)との対話を通じて、役員自身が、納得感を伴いながら評価の意味や期待を深く理解できるよう、未来志向の意思決定・行動変容へとつなげる構成としています。今回は面談によるフィードバックの事例をご紹介していますが、1~2日間程度の役員研修を組み合わせ、役割認識の醸成、必要な知識・スキルの習得などを行うことも可能です。
部品メーカー/1,000~5,000名/役員層/約4ヶ月間 など
(役員育成/理念浸透/サクセッションプラン/第三者フィードバック/360度評価/アセスメント)

プロジェクトの背景
▶課題・ご相談内容
「長期的な経営ビジョン・方針が、役員~部下(管理職)に、どこまで浸透しているかが分からない」
社長さまのご希望で、多面評価(360度評価)を実施したいというご相談でした。このご相談の背景には、事業環境の変化に伴い、新たな取り組みの推進や組織変革の重要性が高まっているということがありました。
一方で、こうした経営の方向性について、役員がどの程度認識し、意思決定や行動に反映しているか、またそれが管理職層までどの程度伝達・浸透しているかについては、十分に把握ができておりませんでした。
▶期待する変化・成果
「役員層が、より中長期的な経営者視点で意思決定・行動を実践できるようになる」
本プロジェクトは、役員自らが「自身の現状を把握し、そこから未来を創るための意識・行動変革を起こす」ことを目指し、企画・設計をしました。
ここでいう「現状」は、組織の目指す長期的な方向性や企業価値創出の考え方(To-Be)と、役員一人ひとりの実際の意思決定・行動(As-Is)との間に生じているギャップまで含みます。これらのギャップを確かな納得感をもって受け止めていただくためには、多面評価(360度評価)による可視化に加え、外部専門家(アドバイザー)によるフィードバック面談を組み合わせる形が有効でした。
プロジェクトの全体像
▶コンセプト・特徴
[可視化]未来価値につながる役員行動を捉える、オリジナル設問設計
管理職向けのアセスメント(360度評価)が、特に短中期的な成果や課題にフォーカスしたマネジメント行動の評価を中心とするのに対し、ここでは、「中長期的な価値創出につながる意思決定・行動」および「経営ビジョン・方針の理解・展開」といった、未来志向の観点を組み込み、独自の評価項目を設計しました。
[行動変容]役員経験のある外部専門家(講師・アドバイザー)による個別フィードバック
被評価者である役員陣に対し、評価結果を一方的に提示するのみでは、十分な気づきや行動変容は得られません。現場の第一線で実際に役員として活躍してきた外部専門家(講師・アドバイザー)との対話を通じて、評価結果の意味づけと今後の行動課題の明確化を行いました。役員にとって、こうした社外の専門家と、自身の意思決定や行動を客観的に振り返る対話の時間は、非常に貴重な機会であり、この対話そのものが、経営者視点を深めることにつながります。
▶概要・スケジュール
約4ヶ月で、評価項目の設計~多面評価(360度評価)アセスメントの実施~役員との個別面談~社長への報告会までを実施いたしました。
■本プログラムの流れ(全体像)

■評価項目の例

①プログラム設計 ~評価項目の設計
未来を創る役員に求められるスキル・行動を「稼ぐ力(短期・中期・長期利益)」「変革・イノベーション」「戦略性・数字力」「決断力・リーダーシップ」「多面的思考・リスクマネジメント」「自己研鑽力・自制力」の6つの中項目(計54個の設問)に分け、評価をいたしました。
②アセスメント実施 ~多面評価(360度評価)アセスメント
役員本人による自己評価に加え、上司・同僚役員・部下からの評価を収集し、多面的に役員のスキル・行動を可視化しました。評価期間は約2週間とし、専用のWebシステムを用いて回答を収集・管理しました。
③フィードバック ~役員との個別面談
役員の立場や実務を俯瞰的に捉えられる専門家を選定し、評価結果の納得感と今後の行動変容につながる対話を実現しました。個別面談は、1人あたり30分~1時間を確保し、2日間に分けて実施しました。※役員研修・教育プログラムの実施も可能
④報告会 ~社長への報告会
多面評価(360度評価)の結果、及び個別面談で得られた示唆を整理し、社長向けに報告会を実施しました。個人別のアセスメント結果に加え、役員層全体に共通する傾向や今後の組織経営上の課題・論点を報告しました。
▶成果物イメージ
アセスメントは、専用のWebシステムを用いて実施をしました。そして、多面評価(360度評価)の成果物として、役員全体の傾向や共通課題を整理した「総括レポート」と、役員一人ひとりの評価結果・強み・今後の行動課題をまとめた「個人レポート」を作成し、ご納品いたしました。

多面評価(360度評価)は、一人ひとりの課題を直接示すものではなく、自己認識と周囲からの見え方(期待)とのギャップを可視化するものです。特に、役員向けの本アセスメントでは、本人が意図している意思決定や行動が、周囲(社長や部下など)に十分伝わっていない場合、これが、自己評価と他者評価の差として出てきます。
レポートの見方としては、総括レポートは、組織全体として「中長期的な価値創出につながる意思決定・行動」が、どの程度、全社に共有・発揮されているかを確認するものです。一方、個人レポートは、役員一人ひとりについて、自己認識と周囲からの見え方(期待)との差を明らかにし、今後の行動変容につながる気づきとして整理するものと言えます。
コンサルタントより
役員の皆さまは非常に優秀であるがゆえに、多くの業務を担い、日々の意思決定や実行に追われる立場にあります。その結果、短期的な成果の最大化に意識が偏り、企業の本来の目的である中長期的な価値創出に、十分に向き合うことが難しくなるケースも少なくありません。
今回は上記のような設計としましたが、役員に対する期待や求められる役割は、企業の置かれている状況や成長フェーズによって異なります。例えば、専門家との面談ではなく、役員向けの複数日程の研修・教育プログラムを組み合わせるなど、個社ごとの課題にあわせて、インソースコンサルティングのコンサルタントが伴走し、各社の実態に即した形でプログラムを設計いたしますので、まずはお気軽にご相談ください。

- Norihiro Kitazawa北澤 紀大
- エグゼクティブコンサルタント
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